アイドルグループをまとめるのは非常に難しい。
ましてや、それが女の子ばかりだと、どうしても好みのタイプが出てくる。
リーダーとして、グループ内外問わず・・・
大物政治評論家や有名企業の社長を虜にするほどの力量を発揮したのが
言わずもがな、AKBの前総監督である高橋みなみだ。
彼女は、誰よりも早くスタジオ入りし、誰よりも多く練習を積み
スタッフとの連携はもちろん、メンバー個々の心のケアにまで神経を使った。
誰にも真似のできない絶対的なリーダーであり
時には厳しく、時にはその優しさで
メンバー全員から愛される真のリーダーであった。
今現在は、その後を横山由依が引き継いでいるが
1年以上たった今でも、高橋みなみの呪縛が彼女に付きまとう。
乃木坂は、桜井玲香を暫定キャプテンとしてスタートした。
その後、運営からの指名により、彼女は真のキャプテンとなった。
しかし、たかみなを理想のキャプテン像とするならば
彼女は、その理想とは異なる。
遅刻はするし、メンバーからポンコツ扱いを受ける場面も多々ある。
だが、乃木坂メンバーは皆、彼女がキャプテンで良かったという。
彼女のリーダーとしての武器は、包容力であり、その優しさである。
彼女が隣にいるだけで、メンバーは安心する。
落ち込んだメンバーがいる時、ただそっと寄り添うのが桜井だ。
言葉はいらない。その温かさが、桜井玲香のキャプテン像である。
たかみなは、その力で・・・その背中でメンバーを引っ張ってきた。
確かにこれは、リーダーとして素晴らしいものだ。
しかし桜井のリーダーシップも、けしてたかみなに劣るものではない。
乃木坂にとって桜井は、絶対無二のリーダーなのである。
そして、乃木坂にはもう一人、裏リーダーが存在する。
桜井のリーダーっぷりを補う、まさに背中を見せる裏リーダー
それが、生駒里奈である。
初期の頃から5thシングルまで、グループのセンターに立ち
右も左もわからないグループを引っ張り続け
たった一人で、ライバルグループであるAKBと兼任し
グループの顔として、外仕事も多くこなす。
他のメンバーとは、経験値がまるで違う。
だから、彼女の一言は誰よりも重い。
紛れもなく、背中で語れるのは彼女だけだ。
今は多くのメンバーがセンターを経験し
強さを増してきた乃木坂であるが、生駒の言葉は
多くのセンター経験者に突き刺さる。
もちろん、彼女にも不得意分野は存在し
特にファッション系には弱く、そこは踏み込めない領域。
ただ最近は、グッと大人っぽくなってきたおかげで
多少だが、そっち方面でも活躍し始めた。
このリーダー二人がいる限り、乃木坂は誰にも負けない。
桜井の包容力と生駒の経験値・・・
この二つで、絶対的リーダーである高橋みなみを超すことが出来る。
一人では敵わなくても、乃木坂全体で戦うから強い。
AKBが今、壊れ始めているのは・・・個が強すぎるのかもしれない。
どうしても・・・グループの協調性が足りない。
乃木坂は、そういった意味では、遥かにAKBを凌ぐ。
リーダー論を語れるのは、高橋みなみだけではないんだと
桜井と生駒を見ていて思う。
もしかしたら、新しいリーダーの形は
けして一人で背負うものではないのかもしれない。
では・・・また・・・
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