アイドルがメディアで活躍する上で重要なポイントである冠番組。
AKBの冠番組であるAKBINGO!は、今年に入り
それまでずっとMCを務めていたバッドボーイズから
ウーマンラッシュアワーにMCが変更され
出だしこそ、ヲタの間では好評を得ていたが
最近は、出演メンバーに選抜メンバーがほぼいない事が多く
少々、飽きられてきた感があるが
しかし、MCをバッドに戻せという声はヲタから挙がっていない。
バッドの卒業時こそ、メンバーが涙を流したりしたが
ウーマンのMCが始まってすぐ、バッドの面影は無くなってしまった。
アイドル番組の冠番組のMCを務めるのは、ほぼちょい売れ芸人。
AKBでは先のバッドしかり、有吉もAKBに絡み始めた頃は
まだ今のような売れっ子ではなかった。
AKBが売れ始めてからは、人気芸人がMCを担当するようになったが
番組自体が、長続きすることはなかった。
アイドリングのバカリズムもそうだったが
MCを担当する芸人たちは、メンバーの名前や特徴こそ覚えるが
一定の距離感を保ち、彼女たちの内面まで割り込むような事はせず
特にプライベートで、ライブを見に行ったり
ましてや、食事を共にするなんてことはあり得なかった。
もちろん、ヲタの気持ちを察しての距離感だと思うし
基本、恋愛禁止の環境に於いて、それは暗黙の了解って感じだった。
乃木坂の冠番組である「乃木どこ」及び「乃木中」は
初期からずっと、バナナマンが担当している。
当時、すでに売れっ子だった彼らを起用したのは異例だったし
まだ、曲すら無かったアイドルグループの番組のMCを
すでに名の売れているコンビが引き受けたのは衝撃だった。
ただ、劇場を持たない彼女たちにとっては、この番組は唯一のホームだったし
バナナマンの二人は、自分たちの番組でも乃木坂を応援するようになった。
特に、この番組の特徴でもあるシングルの選抜発表。
メンバーにとって過酷な選抜発表を番組内で行うことで
より一層、メンバー達の心の中にバナナマンの二人は入り込んだ。
彼らは、何も持っていなかったメンバーの個性を引き出し
けして、選抜組だけでなく、アンダーのメンバーにもスポットを当て
フロント、アンダー、分け隔てなく接し、番組を進行した。
先の選抜発表では、涙ながらに今の悩みを彼らに打ち明けるメンバーもいた。
それに対し、時には愛のある叱咤激励でメンバーを励まし
時には、不条理な意見をぶちまけるヲタに対しての怒りを露わにした。
普通の芸人なら、ヲタへの不満など笑ってすますところだが
彼らは、違った・・・常に、乃木メン達の味方だった。
公式お兄ちゃんと言われ始めたのはいつ頃だろう?
もちろん、今では・・・メンバーからヲタまで当然の認知である。
バナナマンとメンバーとの絆がよくわかるのは
「乃木どこ」の最終回(実際はひとつ前)の時だった。
ドッキリで最終回告知をしたバナナマンに対しメンバーは絶句。
当然、突然の番組終了にほとんどのメンバーが泣き出した。
一人一人が番組に対する感謝の言葉を語ったのだが
涙する理由のほとんどが、バナナマンと会えなくなる寂しさからだった。
普段泣かないメンバーでさえ、感情を抑えきれず号泣。
しかし、それが嘘だと分かった瞬間には更に大号泣。
それだけ、彼らは・・・彼女たちの心の支えだった。
松村のスキャンダルも、自身のラジオ番組で意見を述べ
その後、落ち込む彼女とも今まで通りに接した。
他のメンバーが落ち込んだ時にも、その優しさで見守った。
乃木坂の目標でもあった紅白出場も
裏司会を任されていた彼らは、共に喜んだ。
本番で彼女たちがステージで歌い踊る姿を目の前で見ていた彼らは
まるで、自分たちの娘がひのき舞台に出演しているかのように
心配しながら、応援していた。
乃木坂のどのシーンにも彼らは存在する。
ここまで・・・深くアイドルグループと関わったMCがいただろうか?
おそらく、乃木坂の成功の理由のひとつには確実にバナナマンがいる。
彼らがMCになった時、すでに乃木坂の成功は決まっていたのではないだろうか?
今年の夏の神宮初日も、彼らは会場に駆けつけた。
VIP席にいた彼らは、メンバーとハイタッチしたり声をかけられたり
もちろん、周りにいるヲタの注目を浴びていたわけだが
その行為を否定するヲタは皆無だった。
それだけ・・・彼らは、公式お兄ちゃんとして認知されている。
乃木坂の歴史は、バナナマン無しでは語れない。
来週には、ななみんとバナナマンとの面談も放送されるようだし
彼らが、どんな素敵な言葉で彼女を送り出すのか楽しみだ。
誰もが認める公式兄。
AKBに無くて、乃木坂にあるもの・・・
間違いなく・・・それは、この二人の存在である。
では・・・また・・・
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